ダメの見本
最近の風潮はだめであることはいけないって流れだけれどさ。
ダメな人間もいるよ。
でもちゃんと生きているよ。
どうにか生きてるなんて卑下はやめにしようぜ。
仕事にはいつも勤務時間ギリギリに席に着く。
自転車通勤禁止されてるけどしてて、この前は途中でチャリ壊れて5分遅刻した。
早く出てれば問題ない話。
まぁそうスパッと切ってくれるな。
友達との待ち合わせにも毎回遅れてる。
ラインの返事も既読のまま放置多い。メールも聞きたいこと聞いたら、すぐ返信じゃなくて一日以上経ってからになる。
気持ち的にはすぐ返事しなきゃと思うけど、言葉をうまく思いつかなくて面倒になる。
部屋もいわゆる汚部屋。
掃除機はそもそもないし、床には足の踏み場が何ヵ所しかない。
洗濯はしてるけどいつも満杯。
寝具はいつ洗ったっけっていう状態。
玄関は靴出しっぱなしで臭うし、消臭剤置いてもむっとした感じは消えない。
自炊は月に一回でもしたらやってるほう。その自炊も、もやしとシーチキン炒めるとか、インスタントラーメンややきそばをフライパンで作るとか、簡単なもの。
お菓子が晩ごはんの日もたまにある。
外食で済ましたり、スーパー惣菜やコンビニ弁当で済ましたりが多い。
仕事の話に戻るけど、人の注意を聞いてるようで全然聞いてなくて返事ばかり。
周りへの気遣いもできてないから、段々職場で孤立。
最初は優しかった先輩も今は冷たい。上司は最初からあんなんだった気もするけど、それでも今の方が厳しくなった。
それもこれも自分の態度の結果。
一人暮らしだけど実家は近い。
ペットもいるし、定期的に会いに行こうとしてるけどここ2週間ばかりでした連絡は地震の時の安否メール。
電話もしないほう。
本当は週一くらいで様子を見に行った方がいいかと思うし、そうでなくても電話で状況聞いた方がいいと思ってる。
つまりは理想とは全く遠い生活をしているわけだ。
それがダメ人間な訳だ。
時間にルーズ、努力もしてない。
目標もない。
理想はあるけどそうなろうと行動はしてない。
やる気もない。
最近に至っちゃ、仕事中に頭痛くなるし本当にやる気が出なくて、たまに泣きたくなることもある。
プライベートも特に何もない。
恋人や友だちはいるけど、甘えてばかりでいる。
仕事から帰ったら疲れて家で携帯いじりながら寝落ちする毎日。
こんなダメな生活をどうにか変えたいと思っては、何も変えられずにいる。
でもふと今夜思った。
帰って、着替えも顔も洗わないまま眠ってしまって、深夜に目が覚めた。
お肌のゴールデンタイムとやらの22時~2時を眠っても、顔も洗ってなけりゃ意味もないだろうて。
ふと、立ち止まってもいいと思った。
ろくにできてもいない仕事に忙殺されて心身疲れて、大切にしたい人たちをおざなりにしているなら。
仕事なんて放っておけばいい。
そんなことに無い気力を使って、落ち込んでいるなら、少し立ち止まってみなさい。
置いていかれてもいい。
わたしが今整えたいと思うことは、何か。
走りながらわたわたしながら考えられない質なのだから、一度立ち止まってみればいい。
ゆっくり歩きながらでもいいさ。
今のスピードについていけないなら、立ち止まってみなさい。
そこで大事なものを見誤りしちゃいけない。
一度、心を整えてからまた歩めばいいのだから。
周りの人は何やらいうが誰も人の人生を背負うことはできない。
自分の人生を歩んでいるのは己自身だよ。
自分で考えて、歩めばいいよ。
昔にもこんな風に、周りについていけなくなって立ち止まったことがあったな。
あの頃、もっと頑張っていればと思うときもある。
それで何かを乗り越えられたかもしれない。
人生は変わっていたかもしれない。
でも当時のわたしは自分の心を守る道を選んだんだ。
それが誤りだったのか、結果的に頑張ることを先伸ばして今辛くなっているのかは正直わからない。
当時のわたしに、わたしにしかわからない辛さを抱えたわたしに、今のわたしは頑張ったねとよしよし頭を撫でてあげたいよ。
辛かったね。誰にも理解されなかったとしても、わたし自身はわかる。
頑張ったね。その決断でいいんだよ。
未来を生きるわたしが、その決断を後悔に変えるか、それともターニングポイントにするか、未来で意味が変わってくるってもんだ。
あの頃のわたしは、自分の人生にとっていい決断をしたんだと、今のわたしが言えるようになりたい。
過去をいかすのは現在にかかってる。
未来じゃない、今、どう生きるか。
それで過去の意味は変わってくる。
そもそも意味なんてこの世界に無いのかもしれないが、人間は意味付けが好きなのかもね。人間というよりわたし自身が、か。
意味がなくても、ああ、よかったと心から思える人生を送りたい。
今、どう生きるか。
立ち止まって今一度、景色を見てみるといいよ。
どこに行きたいのか、どこへゆけばよいのか、きっとわかるから。